2012年4月11日水曜日

善いもんか? 悪いもんか?


◇橋下市長、賞金1億円を競うコンテスト提案 : 政治 (読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120410-OYT1T01245.htm?from=tw

昨日の記事。

FMN の石橋さんは、このように

橋下、今までまともに映画も見ず音楽も聴かず実用的な本以外は読まなかったんだろうな。少なくとも音楽や映画や本で心を動かされたことは一度もないだろう。文化行政に対する思いつきを見聞きするたびそう思う。
https://twitter.com/#!/FMN_S_F/status/189885704396996609

僕もそう思います。でも、違う意見の方もいらっしゃるようです。
大阪でオーケストラの団員をしている友人も、演奏のレベルや集客実績に関係なく、一部のオーケストラにのみ、多額の助成金が支払われている。という意見も。
で、Facebook に少し丁寧に書き直しました。

上記の記事に対して

"橋下市長は「補助金をもらうのが当たり前になっている。賞金1億円のコンテストを開き、楽団同士で競わせてはどうか」" ← 音楽をなんだと思っている! 冒涜するにも程がある!!
と Tweet したら、、、、


「はあ? 音楽が何様なんですか? クラシック音楽は大好きだけどこういう人には賛同できない。」
「対バンみたいで面白い。ぜひやって欲しい。」


と言っている人が、いらした。


はぁ、なるほどね。
ツイッターの難しいところか。限られた字数で文章を書く難しさね。それにこういう記事について書く時には、僕も勢いで書いているからな。(反省)


こう言えば良かったのか・・・


「目の前にパンをぶら下げてやるから、隣の奴と競い合って勝ち取れ」


なぜ、競い合わなければならないのか?
それよりも、協力して(肩車でもして)パンをゲット。真っ二つに分けて食べます。それによって、数日は生き延びられるから、お互い励まし合って、もっと良い音を奏でられるように頑張りますよ。


彼は、それじゃ、納得いかないのね。ただ、音楽聴いてもつまらないのかな?
「どうせ施しをしてやるから、面白いことをやって見せろ。そうだ、戦ってみろよ!」
と言わんばかり。


これに対して「冒涜」という言葉を使っては、いけませんかね?




ちなみに、僕は、クラシック音楽のファンでもなければ、クラシックの音楽家でもない。一介のバンドマンです。
この反論をしてきた人は、僕のツイートの中にある「クラシック音楽に対する特権意識」みたいなものに反応したみたいだけど、僕の中にそんなもの、微塵もありませんから。


リツイートは、ぜんぜん知らない人のところまで飛んで言っちゃうから、怖いですね。
普段から書き方に気をつけないといけません。ちょっと反省しています。



それにしても、賞金争奪戦のコンテストなんて、やっぱり下品な発想だな。
これを「是」とする意見もたくさん聞きますが・・・

だいたい「なんとかバトル」とか「なんとか合戦」とか、そういう発想が大っ嫌いなので。
それ以前に、絶対的に、I 都知事と H大阪市長 が大っ嫌いなので。


昔、お婆ちゃんと一緒にテレビを観ていた時の話です。

お婆ちゃんは、時代劇が大好きで。例えば、悪代官がいて「越後屋、おまえも悪よのう」などと言いながら酒を飲んでいるところに、女忍者が女郎に扮して潜入したり。借金の形に連れてこられた若い町娘が手込めにされそうになるギリギリのところで遊び人に扮した奉行が桜吹雪を散らして大立ち回り。悪代官配下の侍達がなだれ込み大乱闘。「ひかえおろう!」で印籠が出てきて「ははぁ〜〜〜」
みたいな、分かりやすいドラマが大好きでした。

ある日、テレビでやっていたマカロニ・ウエスタンを一緒に観ていて、悪者を正義の味方が成敗して、めでたし、めでたし! が好きなお婆ちゃんには、全く理解できなかったらしく・・・

「ヒロアキちゃん、この人は、善いもんか? 悪いもんか?」
「えっと、これは保安官だけど、賄賂をもらっていて・・・」
「じゃぁ、この人が、善いもんか?」
「いや、これは、ここの場面では良い人だけど、街に行くと、手のつけられないならず者で・・・」
「じゃぁ、悪もんか。そしたら、この人が、善いもんか?」
「まぁ、これが主人公みたいだけど、言ってみれば、ただの賞金稼ぎで・・・」
「じゃぁ、誰が『善いもん』で、誰が『悪もん』か?」
「いやぁ、なんとも・・・」
「そんな映画、あらへんわ!」

なんか、急にその会話を思い出しました。

震災の復興支援、放射能汚染、原発の是非、内部被曝、風評被害、、、皆さんいろんな立場で関わっている。ここまで複雑に絡んでくると、自分の中でも一枚岩では、語ることが出来ない。

白も黒もない。それどころか、赤も、黄も、青も、桃も、茶も・・・
それぞれの事情、利害の中で手を組んだり、対立したりしているだけ。
モヤモヤしたまま、何も解決しないまま、時間だけが無駄に過ぎていく。
混乱に乗じて、さらに利権を貪ろうとする輩まで現れ、もう酷い状態。

もやもや、もやもや・・・・

ここに一発、凄いヒーローが現れて、見事に気持ちの良い大岡裁きをしてくれないものか?

僕も、たまにそうは思いますがね。。。

その正義のヒーローは、決してあのHさんじゃないと思いますよ。
なんで、あんなに人気があるんだろう? 全く理解不能。


そんなことを考えながら、そばよし 京橋店 へ。
かき揚げそば(390円)に 温泉たまご(80円)汁多め☆


美味い!
そして、耳鼻科へ。雨、降ってきた〜

夕方、車で白楽へ。
初めてお邪魔する「ビッチェズ ブリュー」というお店で、坂田明trio(坂田明、黒田京子、水谷浩章)のライブです。

リハーサル後、土砂降りの六角橋商店街へ。





量が凄い! 食べきれません!

さて本番。
雨の中、集まってくださったお客さんの中には知っている顔も。そして、サックスとピアノをやっているという中学生の男の子も。こぢんまりとした楽しいライブでした。